自然との共存の体験学習の必要性 2

科学的な思考法については、かつて、2000年前のギリシャ文明時代のアリストテレスの頃からいわれていました。


またゲーテ、アレキサンダi・フォン・フンボルト、近世における芸術家や自然科学者が説いたような総合的な見方があります。


『ファウスト』や『若きヴェルテルの悩み』などの作品を残しているゲーテは文豪として知られていますが、同時に当時としてはすばらしい自然科学者でもありました。


彼は「植物、とくにその器官について」等の論文や著書を残しています。


重要なことはゲーテの時代においては、彼の言葉にあるように、すべてを一つとして、「アルス・ガンッハイト」としての見方が基本になっていたということです。


ところが18世紀の末、19世紀になると、今まで総合的・体験的に知っていた私たちの生活環境.自然環境が要因分析されます。


例えばリトマス試験紙によって酸性度を調べる、また、寒暖計によって、客観的に摂氏あるいは華氏の数字によって気温や体温を測定するということが可能になってきました。


・・・このように個々の要因を分析し、その結果を総合するという手法によって人間の生活環境としての新しい都市づくりが急速に発展してきました。

自然との共存の体験学習の必要性

さまざまな事なかれ主義の教育が無難なやり方として、全国的に画一的に行なわれていました。


このような事なかれ主義だけでは、長期的には健全な教育法とは言えないのではないでしょうか。


自然と人間との具体的なかかわりあいを正しくすべての人たちに理解させるためには、大人になってから理屈だけを教えるのではおそすぎます。


・・・今まで見てきたように人類文明の歴史から見る時、人間も他の生物と同様に生物的にはかなり保守的な面をもっています。


したがって、マンションや高層ビルで育ち、土や自然から切りはなされて野鳥のさえずり、虫の鳴声や、落葉、土、木や草、コケなどの自然物などの共存者と全く隔絶された生活・成長がすすめられてきた現在。


若い人といっても、彼らはしばしば自然の本質を把握しがたく、高学年になってから学校で教科書をとおして学んでも、自分とは別ものとしてしか理解出来ません。


しかも、現在の理科教育・生物教育で、一見、客観的に見えて問題があるのは、人間を別にしての動物・植物・生物・自然教育だからです。


自然との共存を教育の原則と見る時、注意すべきは、それがあくまで体験学習であるということです。

観念的な自然理解から体験的教育へ

1970年代に入ってから、公害・自然破壊の問題について話をさせられることも少なくありません。


大人は「わかった、面白い」といいますが、なかなか実行出来ません。


新しい時代に対応した共存関係を実のあるものにするには、むしろ子供たちの体験的な教育を基本にすることです。


しかも、早いほど、若いほどいいのです。


幼稚園教育・小学校教育では、彼らの好奇心を満足させるためにクイズや歌をうたわせたり、数字やことばや字を覚えさせることも重要です。


しかし、同時に彼らが習い性となるまで自然と具体的にふれさせ、時には泥まみれになり、時にはころんですり傷を作っても、それが自然と共存出来るチャンスであるということを両親も教師も正しく読みとることです。


戦後日本の教育をふりかえると・・・


家庭教育・学校教育・社会教育に欠けていたものは、生の自然にふれさせる機会をしめ出したことではないでしょうか。


その理由として、「怪我をさせない」ということがよく挙げられます。

子供たちに自然にふれる機会を 2

今、重要なことは、大人になってからではおそすぎるということかもしれません。


少なくとも、生まれてくる子供たち、育っている子供たちには、単に学校で、また社会教育として教えるだけでは不十分です。


子供たちに自然を理解させる最良の方法は、家の中や教室で教えるだけでなく、現実にまだ残されている地域の自然に触れさせることです。


鎮守の森やお寺の森などの自然林、長い聞の人間の伐採・下草刈り・枝打ちと共存してきた雑木林。


またたえず人がキャッチボールをしたり踏んだりすることで成立している芝生状の短茎草地。


生け垣・路傍の雑草に至るまで、私たちの生活域、学校や職場のまわりには広い意味での自然は残されています。


問題は、人間がその自然を見る目をもたないことであり、自然にふれる機会をしめ出している現状です。


三つ子の魂百まで、といわれます。


大切なことは子供の頃、とくに幼児期から、自然を見る目をもった、自然の姿を体得する感性・知性にあふれた両親・兄姉たちとともに、出来るだけ子供たちが目で見、手でふれ、においをかいだりして、具体的に自然にふれる機会を作り出すことです。


そして、時には多少がまんしながら自然との共存・対応を通して、生物社会の実態・共存のあり方を本能になるまで理解させることがもっとも重要ではないでしょうか。

子供たちに自然にふれる機会を

過去から現在までの長い時間の流れの過程において、地域固有の自然や緑・景観・地形がどのように変えられてきたか。


今どのように変えられつつあるか。


将来どのようになってゆくか。


・・・このような具体的な事実、時間の系列と共にさまざまな人間の生活と対応して変化している事実は、目で見、手でふれ、足でふんで、初めて分かるのです。


知らないものに対しての愛情は、一般に人間社会でも気楽です。


豊かな自然を次代にひきつぐためには、自然環境を保全し、更に積極的に創ってゆく、あるいは失なわれたところは修復しなければなりません。


その際には、まず自然の実態を正しく足許から把握し、実行することが必要です。


重要なことは、大人の社会において自然の理解を深めること以上に、そこで生まれ育っている子供たちに正しい地域の自然を体得させることなのです。


彼らが将来、世界の各地にはばたいて、うれしい時にも悲しい時にも思い出すふるさと。


それは生まれ育った地域の山なみであり、川ぞいであり、斜面の森・鎮守の森であり、公園の緑のはずです。

オススメの一冊

世界のホームラン王と呼ばれている王さんは、研究に研究を重ねて一本足打法を完成させました。


それを維持するために毎日何百回という素振りを怠らなかったといいます。


スランプのもう一つの突破口は休息です。


季節には春夏秋冬があります。


冬きたりなば春遠からじ、です。


人間にもリズムがあります。


調子が悪いときは何をやってもパッとしないものです。


だから休息すべきときは休息し、くつろぐべきときは十分にくつろぎ、エネルギーをたくわえるのです。


そしてチャンス到来時には全力を尽くす・・・。


そうすればスランプなどにわずらわされることはないでしょう。


・・・以上の方法を講じてもスランプが克服できないという場合。


こんなときにわたしはいつも、『働きざかりの精神医学』という本を読んでいます。


これはいまMR転職情報でMRを目指している人などにもオススメの一冊です。


北海道の旅

札幌ツアーと迷ったのですが、この間道北へ旅してきました。


「馬や牛の姿はどこにも見つからず、人間の家の影さえなかった。


あるものは、ただ灰色のどんより曇った空、とても夏の陽気などとは思えない、冷たい、霧雨をふくんだ風、荒い獣のたてがみのように乱れ渡った草、


私は遠いロシアの暖野へでも迷い入った旅人のような気がしてきた」。


・・・・これは作隊、藤森成吉の作品『旧先生』の中に書いてある、オホーツク海岸の描写です。


私は幌延や芦川のあたりを通る頃よくこの文章を思いだしましたが、このごろ草原の上を雲の影が過ぎる内陸に入ってみると、「ここはどこだ」と驚いてしまいます。


放牧牛の群れる草原がかくされていて、道端に「乳牛感謝の碑」などというのが目につきます。


かつてこの辺は大密林でしたが、この木材資源に目をつけた日本資本主義は、自分の意のままにここに鉄道を敷設。


アカエゾマツを天塩松と名付けて、楽器材として健り出し、しかもそのあとを故意か偶然か山火事が残りの森林を焼きつくしてしまいました。


もしも今、旅人がこの湿原に立ったら、立っている足のうらから冷たさが血の中にのぼってくるように感ずるのは、湿原の冷たさよりも、そうした隠された非道の歴史によるものかもしれません。


そしてそこにぼんやり立っている旅人などは、一片の紙切れのようですらあります。

東アジアへの貢献 8

今回は、円借款事業における外貨と内貨の概念について。


プロジェクトの所要資金は、通貨の種類によって、外貨コストと内貨コストの2つに区分されます。


外貨コストとは、資機材を輸入する場合など、借入国以外の国の通貨(外貨)で支払いがなされるものを指します。


一方、内貨コストとは、借入国内で調達される現地生産の資機材や現地労務費などに当てられるもので、借入国通貨(内貨)で支払いがなされるものです。


1980年代までは円借赦は外貨のみを対象に供与してきました。


しかし、開発途上国では、内貨の不足によりプロジェクトの進捗に支障をきたすケースが多かったため、円借款の効率的な実施を確保すべく、1989年に融資比率方式を導入しました。


融資比率方式とは、OECFが外・内貨を問わずに総事業費に対して一定の比率の金額を円借款の貸付限度額とする方式です。


これにより、OECFとして内貨を必要とする地方開発案件や社会開発案件等に柔軟に対応することが可能となり、最近では、内貨コストに対して融資する部分は年々増加しています。


この内貨融資部分を除き、外貨建て調達部分だけを取り上げてみると、1997年度については日本から
の調達が40.8%(前年度46.1%)、日本を除く先進国からの調達が17.0%(前年度18.7%)、開発途上国からの調達が42.3%(前年度35.3%)でした。

東アジアへの貢献 7

調達条件については、1997年度も引き続き100%アンタイド(調達先を日本企業に限定しないこと)でした。


このうち、調達先に一切の制限がない一般アンタイドの比率は99.0%(前年度100%)、部分アンタイド(日本及びDAC援助受取国リストの全てを調達適格国とする調達条件)の比率が1.0%となりました。


また、こうした条件の下で、実際にどのような国籍の企業から資機材・サービスが調達されているかを見てみると、日本企業からの調達が27.9%(前年度33.3%)。


日本を除く先進国企業からの調達が11.6%(前年度13.5%)。


開発途上国の企業からの調達が前年度53.3%)となっています。


更に開発途上国の調達分のうち、外貨による調達が28.9%(前年度25.5%)、内貨による調達が31.5%(前年度27.8%)となっています。


東アジアへの貢献 6

1997年度は円借款の金利改訂が行われ、新たな金利が導入された年でした。


最も緩和された金利条件である、特別環境案件金利(環境配慮が必要になる円借款事業に適用)及び特別金利(人材育成支援及び中小企業支i援に関する事業に適用)が導入されます。


そして、円借款の通常金利も改訂されました。


その結果、97年度に供与された円借赦の平均金利は2.34%(前年度2.47%)。


償還期間の平均は29年6カ月となっています。


(うち据置期間9年5カ月)


また、97年度に承諾された円借赦の援助条件の緩やかさを示す指標であるグラント・エレメントは、62.1%(前年度60.8%)となり、過去最高となりました。

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