東アジアへの貢献 2
持続的な円借款受入国となったアジア諸国においては、円借款の各国の開発政策に占める役割は極めて大きくなっています。
例えば、東南アジアの主要円借款受入国であるタイ、フィリピン、インドネシアの国家予算における開発支出予算全体に占める円借款の割合で見てみると・・・
タイでは約3%(1997年度)、インドネシアでは約7%(96年度)、マレーシアで6%(97年度)、またフィリピンでは約13%(97年度)に達しています。
さらに、大木一雄さんによれば公的対外借入額(実質ベース)全体に占める円借款の割合では、インドネシア、フィリピンにおいて約21~22%(93年度)。
タイにおいて約17%(93年)となっています。
特にアセアン諸国が成長を加速させ、他の地域とのパフォーマンスの格差が顕在化した80年代後半には、これら諸国の外資導入総額の約20%を円借款が占めていたことは特筆に値するでしょう。
マクロ経済における援助の効果を定量的に分析することは、援助以外に多数の考慮すべき要因が存在することもあって、容易ではありません。
しかし、円借款を含むわが国ODAの具体的な経済効果について、例えば1972~91年までの間でタイのGDPを5.3%、インドネシアのGDPを3.3%、マレーシアのGDPを1.4%押し上げたという分析結果もあるのです。